仕事始めの朝。
目は覚めているのに、体が重い。
布団から出るのがいつもよりつらく、頭の中には「行きたくない」という言葉が何度も浮かぶ。
年末年始はそれなりに休んだはずなのに、なぜかスッキリしない。
むしろ休み明けのほうが、気持ちが沈んでいる気がする。
こうした感覚を持つ人は、毎年この時期になると自分を責めてしまう。
「社会人なんだから仕方ない」
「みんな我慢して働いてる」
「やる気が出ない自分がダメなんだ」
でも、はっきり言っておきたい。
仕事始めが憂うつになるのは、怠けでも甘えでもない。
むしろそれは、潜在意識がかなり疲れているサインであり、同時に「変化の前兆」であることが多い。
仕事始めに起こりやすい“あるある症状”
仕事始めのタイミングで、こんな状態になっていないだろうか。
・体が異常に重い
・やる気がまったく湧かない
・眠気が取れない
・理由もなく不安になる
・仕事のことを考えるだけで気分が落ちる
これらは決して珍しいものではない。
むしろ、多くの人が毎年どこかで経験している。
それでも人は、こう考えてしまう。
「休んだのにおかしい」
「もっと頑張らないと」
「気合が足りないだけだ」
しかし、潜在意識の視点で見ると、真逆のことが起きている場合がある。
潜在意識は「変化」に一番エネルギーを使う
潜在意識の役割は、とてもシンプルだ。
今までの状態を保つこと。
良いか悪いかではなく、「慣れた状態」を維持することに全力を注ぐ。
年末年始は、
・起きる時間が違う
・人間関係の距離が変わる
・仕事から一時的に離れる
こうした「非日常」に触れることで、
潜在意識はいつもと違う情報を大量に受け取る。
そして仕事始めは、その逆だ。
・決まった時間に起きる
・決まった場所に行く
・決まった役割を再び演じる
この急激な切り替えが、潜在意識にとってはかなりの負荷になる。
だからブレーキがかかる。
体を重くし、気分を下げ、「動きたくない」という信号を出す。
これはサボりではなく、防衛反応だ。
実は「仕事が嫌」なのではない
多くの人は、仕事始めがつらい理由を
「仕事そのものが嫌だから」
だと考える。
でも実際は、
仕事=嫌
ではなく、
仕事にまつわる“設定”が古くなっているケースが多い。
例えば、
・我慢しないといけない
・生活のために仕方なくやる
・自分を削らないと成り立たない
こうした設定を、長年無意識に抱えたまま働いてきた人ほど、
仕事始めに強い抵抗を感じやすい。
なぜなら潜在意識の奥で、
「このまま同じやり方を続けたくない」
という声が大きくなっているからだ。
仕事始めがつらい年ほど、人生は切り替わりやすい
興味深いことに、
仕事始めが特につらく感じた年ほど、
あとから振り返ると「人生の流れが変わった年」だった、
という人は少なくない。
・働き方を見直した
・副業を始めた
・環境を変えた
・価値観が大きく変わった
こうした変化の前には、必ずと言っていいほど
違和感が先に現れる。
潜在意識は、理屈よりも先に反応する。
だから「言葉にできない重さ」として、
仕事始めの憂うつさが出てくる。
やってはいけない3つのこと
このタイミングで、絶対にやらないほうがいいことがある。
1つ目は、無理に気合を入れること。
「今年こそ頑張る」と自分を追い込むほど、潜在意識は固くなる。
2つ目は、自己否定。
「自分はダメだ」と決めつけると、回復に余計なエネルギーを使う。
3つ目は、ポジティブの強制。
「楽しまなきゃ」「前向きにならなきゃ」は、逆効果になりやすい。
潜在意識は、説得されるより受け入れられることで緩む。
ここから先で大切なのは、「じゃあどうすればいいのか」を無理なく腑に落とすことだ。
潜在意識が疲れている状態で、いきなり行動や考え方を変えようとすると、かえって逆効果になる。
仕事始めがつらいときに必要なのは、変わろうとすることではなく、これ以上自分を追い込まないことだ。
仕事始めに「何もしなくていい」理由
多くの人は、仕事始めに調子が出ないと
「早く通常モードに戻さなきゃ」
「ちゃんと切り替えなきゃ」
と考える。
でも、潜在意識の観点では、この発想そのものが負担になる。
なぜなら、潜在意識は
「元に戻る」
「以前と同じように頑張る」
という方向に、もう違和感を感じ始めている可能性があるからだ。
つまり今は、
無理に前に進む時期ではなく、ズレを確認する時期。
・今の働き方は本当に合っているか
・毎日を削る前提になっていないか
・「我慢ありき」が当たり前になっていないか
こうした問いが、言葉にならない重さとして出ているだけのことも多い。
だから、無理に答えを出す必要はない。
今はただ、「重く感じている自分」を否定しないことが重要になる。
潜在意識を一番疲れさせるのは「早く元気になろう」とすること
意外かもしれないが、
潜在意識が一番消耗するのは、ネガティブな感情そのものではない。
それよりも、
「こんな状態じゃダメだ」
「早く立て直さなきゃ」
と、自分を修正し続けることのほうが負担が大きい。
仕事始めにやる気が出ないとき、
何もできなくなるとき、
気分が落ち込むとき。
その状態を「排除しよう」とすると、潜在意識はますます固くなる。
逆に、
「そう感じてるんだな」
「今は切り替えに時間がかかってるだけだな」
と受け入れた瞬間、緊張は少しずつ緩む。
これは精神論ではなく、脳と無意識の仕組みとして自然な反応だ。
仕事始めの日に“これだけはやってほしいこと”
何もしなくていいとはいえ、
完全に放置する必要もない。
大切なのは、負荷をかけずに整えることだ。
おすすめなのは、この3つだけ。
まず1つ目は、
「今日は行くだけでOK」と決めること。
成果を出そうとしなくていい。
やる気を出そうとしなくていい。
行って、座って、時間を過ごしたら十分だと決める。
2つ目は、
帰宅後に“何もしない時間”を先に用意しておくこと。
頑張った自分へのご褒美ではなく、
回復のための前提条件として、何もしない時間を確保する。
3つ目は、
「今の状態は一時的だ」と理解しておくこと。
仕事始めの憂うつさは、永続的なものではない。
多くの場合、数日〜数週間で自然に薄れていく。
それまで無理をしないことが、結果的に一番早い回復につながる。
仕事始めの違和感は「終わり」ではなく「入口」
仕事始めがつらいと、
「また同じ一年が始まるのか」
と感じてしまう人も多い。
でも実際は、その違和感こそが
これまでの生き方・働き方が限界に近づいているサインであることも多い。
潜在意識は、無理が続くと
いきなり人生を変えさせることはしない。
まずは、
・重さ
・だるさ
・やる気の低下
という形で、静かにブレーキをかける。
それに気づけた人から、
少しずつ選択を変え始める。
副業を考え始める人もいれば、
働き方を見直す人もいる。
価値観が変わる人もいる。
すべては、この「小さな違和感」から始まる。
今は「ちゃんとしなくていい時期」
仕事始めに気持ちが重いとき、
自分を奮い立たせる必要はない。
むしろ、
ちゃんとしようとしないことが、
次の流れを生む準備になる。
潜在意識は、力を抜いたときにしか
新しい選択肢を見せてくれない。
今は、
頑張れない自分を否定せず、
元気が出ない自分を急かさず、
ただ「整っていく途中」だと理解する。
それだけで十分だ。
仕事始めがつらいあなたは、
もうダメなのではない。
次のステージに移る入口に立っているだけかもしれない。

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