はじめに|「潜在意識」を知ると、人生の見え方が変わる
「潜在意識」という言葉を、あなたも一度は聞いたことがあると思います。
引き寄せの法則、アファメーション、自己啓発、スピリチュアルの世界でも、
必ずと言っていいほど登場するキーワードです。
でも、
・潜在意識って結局なに?
・本当に人生に影響するの?
・怪しいものじゃないの?
そんな疑問を持っている人も多いはずです。
実は、潜在意識は特別な人だけのものではなく、
誰の中にもあり、今この瞬間もあなたの人生を動かしている心の仕組みです。
なぜか同じ悩みを繰り返す。
頭では「変わりたい」と思っているのに、行動できない。
頑張っているのに、なぜかうまくいかない。
もしあなたがこんな状態なら、
それは努力や能力の問題ではなく、
潜在意識のプログラムが関係しているのかもしれません。
この記事では、
・潜在意識とは何か
・顕在意識との違い
・なぜ潜在意識が人生を左右するのか
を、初心者にもわかりやすく解説していきます。
潜在意識とは?意味をわかりやすく解説
潜在意識とは、
普段は自分で意識できない、無意識の心の領域のことです。
私たちは「今、考えている」「こうしようと決めた」と感じていますが、
それは心のごく一部である顕在意識の働きです。
そのさらに奥に、24時間休まずに働き続けているのが潜在意識です。
よく言われるのが、心は氷山のようなものだというたとえです。
海の上に見えている小さな部分が顕在意識。
海の下に隠れている巨大な部分が潜在意識。
割合でいうと、
顕在意識が約5%、潜在意識が約95%とも言われています。
つまり、
私たちの感情・行動・選択のほとんどは、
自覚できない潜在意識によって決められているということです。
潜在意識が司っているもの
潜在意識は、あなたが意識しなくても、
次のようなことを常にコントロールしています。
・呼吸や心拍などの生命維持
・感情の反応(不安・怒り・安心・喜び)
・考え方のクセ
・行動パターンや習慣
・自分へのイメージ(セルフイメージ)
・お金、仕事、人間関係への価値観
たとえば、
「私はどうせうまくいかない」
「お金は苦労しないと手に入らない」
「仕事はつらいものだ」
こんな言葉が心のどこかに浮かぶなら、
それは潜在意識に入っている思い込みです。
そして潜在意識は、
その思い込み通りの感情や行動を、
無意識のうちに選ばせていきます。
顕在意識と潜在意識の違い
顕在意識は、
今あなたが自覚して使っている「考える心」です。
論理的に考えたり、分析したり、意思決定をする役割があります。
一方、潜在意識は、
普段は意識できない「無意識の心」です。
過去の経験や記憶、感情、思い込み、価値観がすべて蓄積され、
感情の反応や行動のクセを自動で決めています。
顕在意識はスピードが遅く、扱える情報量も少ないですが、
潜在意識は非常に速く、大量の情報を処理します。
イメージとしては、
顕在意識はハンドル。
潜在意識はエンジン。
いくらハンドルで
「こっちに行きたい!」と切っても、
エンジンが逆方向に動いていれば、
車は思うように進みません。
これが、
「わかっているのにできない」
「変わりたいのに変われない」
と感じる理由です。
なぜ潜在意識が人生を左右するのか?
人生は、
大きな決断よりも、
・日常でどんな言葉を使うか
・どんな人と関わるか
・どんな行動を“無意識に”選ぶか
こうした小さな選択の積み重ねでできています。
そして、その選択のほとんどは、
顕在意識ではなく、
潜在意識のプログラムによって行われています。
だからこそ、
潜在意識が変わらなければ、
どれだけ頭で考えても、
同じ現実が繰り返されやすいのです。
潜在意識は“自動操縦システム”
潜在意識は、
あなたを縛る存在ではなく、
本来はあなたを守り、効率よく生きさせるための自動システムです。
たとえば、
・毎回呼吸の仕方を考えなくても呼吸できる
・自転車に一度乗れるようになれば、考えなくても乗れる
・いつもの道なら、ぼーっとしていても歩ける
これらはすべて、
潜在意識が自動で処理してくれているからです。
もし毎回すべてを顕在意識で考えていたら、
私たちは日常生活すらまともに送れません。
潜在意識は、
「慣れたこと」「安全だと学んだこと」を優先して再現する
という性質を持っています。
なぜ変わりたいのに変われないのか?
ここが、潜在意識の面白くもあり、
多くの人がつまずくポイントです。
頭では、
「もっと自信を持ちたい」
「収入を増やしたい」
「仕事を楽に感じられるようになりたい」
と思っていても、
潜在意識がこう感じているとします。
「今のままの方が安全」
「失敗したら傷つくかもしれない」
「変わるのは危険だ」
すると潜在意識は、
あなたを守るために、
・不安な感情を出す
・やる気を下げる
・理由をつけて行動を先延ばしさせる
といった形で、
無意識のブレーキをかけます。
だから、
「自分は意志が弱いんだ」
「続かないのは性格の問題だ」
と責めてしまいがちですが、
実際は、
潜在意識が“守ろうとしている”だけなのです。
潜在意識が現実をつくる仕組み
潜在意識は、
次の流れで現実に影響を与えます。
まず、
潜在意識にある思い込みが“前提”になります。
次に、
その前提に合った感情が自然と湧きます。
そして、
その感情に沿った行動を無意識に選びます。
最後に、
その行動によって得られた結果を見て、
「やっぱりこの考えは正しい」と、
潜在意識がさらに強化されます。
たとえば、
「私は評価されない」という思い込み
→ 不安になる
→ 消極的な態度になる
→ 評価されにくい結果になる
→ 「ほら、やっぱり」と信念が強化される
このループが、
人生のパターンとして固定されていきます。
潜在意識は“証拠集め”をする
潜在意識には、
自分が信じていることを正しいと証明しようとする性質があります。
たとえそれが、
自分を苦しめる思い込みだったとしてもです。
「どうせうまくいかない」と思っていれば、
うまくいかない証拠ばかりに目が向きます。
「自分は愛されない」と思っていれば、
小さな無視や冷たい態度ばかりが強調され、
優しさは見えにくくなります。
その結果、
“信じた世界”が現実として見えるようになります。
これが、
「現実が先にあって心が決まるのではなく、
心が先にあって現実の見え方が決まる」
と言われる理由です。
潜在意識を知ると何が変わるのか?
ここまで読むと、
「じゃあ私は、
潜在意識に振り回されるしかないの?」
と思うかもしれません。
でも実は、
潜在意識の仕組みを知った瞬間から、
人生は少しずつ変わり始めます。
なぜなら、
・うまくいかない理由を自分責めしなくなる
・感情の動きに気づけるようになる
・無意識の反応を“選び直せる余地”が生まれる
からです。
「またこのパターンだな」
と気づけるだけで、
あなたはすでに、
自動操縦から一歩外に出ています。
第1回まとめ
今回は、
・潜在意識とは何か
・顕在意識との違い
・潜在意識が自動操縦として人生を動かしていること
・変われないのは意志の弱さではないこと
をお伝えしました。
大切なのは、
あなたは悪くない。
ただ、無意識のプログラムが今の現実を作っているだけ。
という視点です。
潜在意識はどうやって作られるのか?
潜在意識は、生まれたときから完成しているものではありません。
これまでの人生で経験した出来事、感じた感情、周りから言われた言葉によって、
少しずつ形づくられていきます。
特に大きな影響を受けるのが、
・幼少期の体験
・親や周囲の大人の言葉
・強く感情が動いた出来事
・何度も繰り返した経験
です。
潜在意識は、
「これは大事だ」「これは危険だ」と感じたことを、
感情とセットで記憶します。
その結果、
「こういう時は、こう反応する」
という無意識のルールが作られていきます。
幼少期が潜在意識に与える影響
子どもの頃は、
物事を論理的に判断する力がまだ育っていません。
だから、
・大人の言葉をそのまま信じる
・出来事を感情で強く記憶する
・自分のせいだと受け取りやすい
という特徴があります。
たとえば、
「あなたは本当にダメな子ね」
と言われた経験があると、
子どもはそれを事実として受け取り、
「私はダメな人間なんだ」
という思い込みを作ります。
また、
頑張って褒められた経験が多ければ、
「私は頑張れば認められる」という信念ができ、
失敗して責められた経験が強ければ、
「失敗すると価値がなくなる」という信念ができます。
こうして作られた思い込みは、
大人になっても、
無意識の前提として人生に影響し続けます。
強い感情が“思い込み”を固定する
潜在意識は、
感情が強く動いた瞬間の記憶を特に重視します。
・強く恥ずかしかった
・とても怖かった
・深く傷ついた
・ものすごく嬉しかった
こうした体験は、
「この時の状況=大事な意味がある」として、
深く刻み込まれます。
たとえば、
人前で失敗して大笑いされた経験があると、
それ以降、
「人前に出る=危険」
というプログラムが作られ、
大人になってからも、
・発言するのが怖い
・目立つと緊張する
・挑戦を避ける
といった反応が出ることがあります。
頭では、
「もう大丈夫」
とわかっていても、
体や感情が先に反応してしまうのは、
このためです。
繰り返しが潜在意識を強化する
潜在意識は、
繰り返される情報を“現実のルール”として採用します。
たとえば、
・毎日のように愚痴を聞く
・ニュースで不安な話題ばかり見る
・自分に否定的な言葉を何度もかける
こうした環境にいると、
潜在意識は、
「世の中は危険だ」
「自分はダメだ」
という前提を強めていきます。
逆に、
・励まされる言葉を聞く
・前向きな人と過ごす
・自分に優しい言葉をかける
こうした繰り返しは、
潜在意識に新しい前提を少しずつ入れていきます。
潜在意識は“正しいか”ではなく“慣れ”で動く
ここでとても大切なポイントがあります。
潜在意識は、
「それが正しいかどうか」ではなく、
**「慣れているか」「知っているか」**で判断します。
たとえ、
・苦しい考え方
・自分を責めるクセ
・我慢ばかりの生き方
であっても、
それが“慣れた世界”なら、
潜在意識はそこに戻ろうとします。
だから、
楽になろうとすると、
なぜか落ち着かない。
うまくいきそうになると、
不安になる。
そんな現象が起きるのです。
なぜ人は同じパターンを繰り返すのか?
潜在意識にある思い込みは、
人生のシナリオのようなものです。
無意識のうちに、
・似た選択をする
・似た人を選ぶ
・似た問題を作る
その結果、
「また同じだ…」
という現実が繰り返されます。
これは運が悪いのではなく、
潜在意識が“いつもの脚本”を再生しているだけです。
第2回まとめ
今回は、
・潜在意識は過去の経験から作られる
・幼少期や感情の強い体験が影響する
・繰り返しが思い込みを強化する
・潜在意識は“慣れた世界”を守ろうとする
ということをお伝えしました。
大切なのは、
今のあなたの潜在意識は、
過去のあなたが一生懸命生きた結果だ
ということです。
責めるものではなく、
まずは理解するものなのです。
潜在意識は書き換えることができるのか?
ここまで読んで、
「潜在意識が人生を動かしているのはわかった。
でも、それって変えられるの?」
そう思ったかもしれません。
結論から言うと、
潜在意識は書き換えることができます。
ただしそれは、
一瞬で魔法のように変わるものではなく、
新しい前提を少しずつ“上書き”していくプロセスです。
潜在意識は、
過去の経験から作られた“思い込みの集まり”。
ということは、
新しい経験・新しい感情・新しい言葉を
繰り返し与えることで、
別の思い込みを育て直すことができるのです。
なぜ潜在意識の書き換えが必要なのか?
多くの人は、
「もっと頑張れば変われる」
「考え方を変えれば大丈夫」
と思いがちです。
でも、顕在意識でどれだけ考え方を変えても、
潜在意識の前提が変わらなければ、
・気合いが続かない
・元に戻ってしまう
・同じところでつまずく
ということが起こります。
それは、
ハンドル(顕在意識)だけを動かして、
エンジン(潜在意識)はそのままだからです。
だからこそ、
根っこの前提である潜在意識にアプローチすることが、
「人生そのものを変える近道」になるのです。
潜在意識が変わると、何が変わるのか?
潜在意識が変わると、
まず変わるのは感情の反応です。
以前なら不安になっていた場面で、
なぜか落ち着いていられる。
以前ならイライラしていたことで、
「あ、まあいいか」と流せる。
その結果、
・行動が自然に変わる
・選ぶ言葉が変わる
・関わる人が変わる
そして気づいたときには、
「いつの間にか、
現実の流れが変わっている」
という状態になります。
大きな決断をしたわけでも、
無理に頑張ったわけでもないのに、
反応が変わっただけで、人生のコースが変わるのです。
書き換えが進んでいる人の共通点
潜在意識の書き換えが進み始めると、
多くの人に共通して起こる変化があります。
たとえば、
・無駄に自分を責めなくなる
・感情をそのまま感じられるようになる
・「まあいいか」と力が抜ける
・焦りが減る
・小さな行動が増える
一見すると地味ですが、
これはとても大きなサインです。
なぜなら、
潜在意識が「もう過剰に守らなくていい」と
感じ始めている状態だからです。
なぜ“軽さ”が鍵になるのか?
潜在意識の変化でよく語られるのが、
「軽さ」という感覚です。
必死さ、緊張、焦り、
「何とかしなきゃ」という力み。
これらが強い状態では、
潜在意識は、
「まだ危険だ」
「守らなきゃ」
と感じて、
変化を受け入れにくくなります。
逆に、
少しホッとする。
肩の力が抜ける。
今の自分を否定しなくなる。
こうした“軽さ”が出てくると、
潜在意識は、
「この状態は安全だ」
と感じ、
新しい前提を受け入れやすくなります。
だから、
頑張って変わろうとするより、
まず力を抜くこと。
これが、
書き換えの土台になります。
潜在意識は敵ではなく、味方
ここで大事なのは、
潜在意識は、
あなたの足を引っ張る敵ではなく、
これまであなたを守ってくれた存在だということです。
過去に傷ついたあなたを、
同じ思いをしないように守るために、
不安を出し、ブレーキをかけてきた。
それが結果的に、
今の悩みにつながっているだけです。
だから書き換えとは、
潜在意識を無理やり変えることではなく、
「もう大丈夫だよ」と伝えていくプロセス
とも言えます。
第3回まとめ
今回は、
・潜在意識は書き換えられること
・顕在意識だけでは限界があること
・変わると感情と反応が先に変わること
・“軽さ”が変化の鍵になること
・潜在意識はあなたの味方であること
をお伝えしました。
潜在意識と上手につき合うという考え方
ここまで読んでくれたあなたは、
潜在意識が「変えるべき敵」ではなく、
理解して味方につける存在だということに気づいてきているはずです。
潜在意識は、
・あなたを守るために働いている
・慣れた世界を安全だと感じている
・急激な変化を危険だと感じる
という性質を持っています。
だから大切なのは、
「早く変えなきゃ」
「まだダメだ」
と追い立てることではなく、
「今までありがとう」
「もう少し楽でも大丈夫だよ」
と、
安心させながら新しい前提を教えていくことです。
今日からできる、潜在意識へのシンプルな関わり方
難しいテクニックよりも、
まず大切なのは意識の向け方です。
① 感情を否定しない
不安、イライラ、焦りが出たとき、
「こんな自分はダメだ」
と否定すると、
潜在意識はさらに警戒します。
そうではなく、
「不安なんだね」
「守ろうとしてくれてるんだね」
と、
そのまま認めてあげる。
それだけで、
潜在意識は少し安心します。
② 自分への言葉を変える
潜在意識は、
繰り返される言葉に強く影響されます。
・どうせ無理
・またダメだった
・自分はまだ足りない
こうした言葉を、
・今は途中
・ここまでよくやってる
・少しずつで大丈夫
と、
優しい言葉に言い換える。
最初はしっくりこなくても、
繰り返すことで、
潜在意識に新しい前提が入り始めます。
③ 小さな「できた」を拾う
潜在意識は、
経験から学習します。
だから、
・早起きできた
・少し行動できた
・断れた
・休めた
どんなに小さくても、
「できた」
と感じる経験を意識的に拾うこと。
これが、
「私はできる」
という前提を育てていきます。
④ 安心できる時間を増やす
潜在意識は、
安心しているときに変わりやすい性質があります。
深呼吸する。
ぼーっとする。
好きな音楽を聴く。
何もしない時間をつくる。
こうした時間は、
サボりではなく、
潜在意識の土壌づくりです。
人生が変わり始める人が大切にしている視点
潜在意識と向き合い始めて、
人生が変わり始める人たちには、
共通する視点があります。
それは、
「現実を変える前に、
自分との関係を変える」
という考え方です。
うまくいかないときも、
「ダメだから変えなきゃ」ではなく、
「そう感じるほど、今まで大変だったんだね」
成功したときも、
「まだ足りない」ではなく、
「ここまでよく来たね」
現実より先に、
自分の内側との対話が変わる。
すると自然と、
選ぶ言葉、態度、行動が変わり、
結果として現実の流れも変わっていきます。
潜在意識は“今ここ”から書き換わる
潜在意識の書き換えは、
特別な瞬間に起こるのではなく、
日常の“今ここ”の積み重ねで進みます。
・感情に気づいた瞬間
・自分に優しい言葉をかけた瞬間
・無理せず休んだ瞬間
・小さな一歩を踏み出した瞬間
その一つひとつが、
潜在意識にとっては、
「この生き方も安全なんだ」
という新しい学習になります。
気づいたときには、
「前より不安に振り回されなくなっている」
「前より行動が自然になっている」
そんな変化として、
現れてくるでしょう。
最終まとめ|潜在意識を知ると、人生はなぜ変わるのか?
ここまで、4回にわたってお伝えしてきました。
潜在意識とは、
・無意識の心の領域であること
・人生の選択の大部分を動かしていること
・過去の経験から作られること
・書き換えることができること
そして何より、
潜在意識は、
あなたを守るために働いてきた味方であること。
人生が変わる理由は、
外の世界を無理に変えるからではありません。
自分の内側との関係が変わり、
反応が変わり、
選択が変わるから。
その結果として、
現実の流れが変わっていくのです。
もし今、あなたが、
・なかなか変われない
・同じことで悩み続けている
・自分を責めてしまう
そんな状態にいるなら、
思い出してください。
あなたがダメなのではなく、
潜在意識が一生懸命守っているだけ。
その仕組みを知った今から、
あなたの人生は、
少しずつ別の流れを選び始めることができます。

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