年が明けた瞬間から、
なぜか気持ちが落ち着かない。
何か始めなきゃいけない気がする。
周りに置いていかれる感覚がする。
年始の「焦り」は、
多くの人が当たり前のように感じている感情です。
でも実は、
年始に強い焦りを感じる人ほど、その年を重く感じやすい
という傾向があります。
この焦りの正体は、
「今すぐ動かなければならない」という外側の空気です。
年始は、
目標設定、決意表明、スタートダッシュ、
そんな言葉が一気に増えます。
SNSを開けば、
・今年の目標
・新しい挑戦
・前向きな宣言
そうした情報が溢れている。
すると無意識は、
「自分も何か決めなきゃ」
「出遅れたらダメだ」
と反応します。
ここで起きるのが、
本音ではなく不安ベースの行動です。
本当はまだ整っていないのに、
まだ方向が見えていないのに、
「とりあえず何かを始める」。
この状態でスタートしたことは、
ほとんどの場合、
途中で苦しくなります。
なぜなら、
その行動は
「やりたい」からではなく
「焦りを消すため」に選ばれているからです。
焦りから動くと、
行動そのものが重くなります。
・続けるのがしんどい
・成果が出ないと不安が増す
・常に遅れている感覚が消えない
こうして、
一年を通して
「追われている感覚」
を持ち続けることになります。
年始の焦りが強い人ほど、
実はとても真面目です。
ちゃんとしなきゃいけない。
無駄な時間を過ごしてはいけない。
一年を無駄にしたくない。
その思い自体は悪くありません。
でも、
その真面目さが
「今の自分の状態」を無視させてしまう。
無意識がまだ調整中なのに、
頭だけで前に進もうとすると、
心と体がついてこなくなります。
その結果、
一年が始まったばかりなのに、
どこかずっと疲れている。
年始に焦る人ほど、
一年を重く感じる理由はここにあります。
逆に、
年始に焦らなかった人はどうなるか。
彼らは、
スタートを遅らせているように見えて、
実は自分のペースを守っています。
まだ決めない。
まだ始めない。
でも、ちゃんと感じている。
その余白があるから、
後から自然に
「これならやれる」
という選択が見えてきます。
不思議なことに、
そうして選ばれた行動は、
途中で投げ出しにくい。
無理がなく、
エネルギーの消耗が少ないからです。
年始に必要なのは、
焦りを消す行動ではなく、
焦りの正体を見抜くことです。
・本当に今やりたいのか
・不安から動こうとしていないか
・誰かと比べて決めようとしていないか
これを一度立ち止まって見るだけで、
無駄な消耗は大きく減ります。
年始に焦る気持ちが出てきたら、
「今は決めなくていい」
と自分に言ってみてください。
それだけで、
体と心は少し軽くなります。
一年は長いようで、
実はあっという間です。
だからこそ、
最初に無理をすると、
その歪みはずっと残ります。
年始の焦りは、
あなたを前に進めるためのものではありません。
一度、立ち止まって整えるためのサイン
として現れているだけです。

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