潜在意識に向き合い始めた人の多くが、あるタイミングで同じ感覚を経験します。
それは、
「なんだか変」
「前と同じように頑張れない」
「不安は減ったのに、スッキリもしない」
という、言葉にしづらい違和感です。
特別イヤな出来事があったわけではありません。
むしろ、以前より落ち着いているはずなのに、なぜかしっくりこない。
この状態になると、多くの人はこう考えます。
「潜在意識のやり方を間違えたのかもしれない」
「このまま続けて大丈夫なのかな」
でも、最初にハッキリ言っておきます。
この違和感は、潜在意識が変わり始めたサインであることがほとんどです。
潜在意識は、急激な変化をとても嫌います。
たとえ今までの生き方が苦しくても、
・不安をエネルギーに動く
・我慢して評価を得る
・頑張らないと価値がない
こうしたパターンに慣れていると、無意識はそれを「安全」だと認識します。
そこに変化が起きると、どうなるか。
外の現実が変わる前に、内側の感覚がズレ始めるのです。
これが、違和感の正体です。
たとえば、
今まで無理して付き合っていた人と話すと、急に疲れる。
以前は必死だった目標に、なぜか心が動かない。
やらなきゃいけないと思っていたことに、体が反応しない。
こうした変化が起きると、多くの人は焦ります。
「やる気がなくなった」
「ダメになった」
「成長が止まった」
そう判断してしまうからです。
でも実際には、これは後退ではありません。
もう合わなくなったものが、はっきり見え始めただけです。
潜在意識が整い始めると、
「無理して動く」「不安で走る」
というエンジンが止まり始めます。
その結果、一時的にこう感じます。
・やる気が出ない
・目標がぼやける
・何をしたいかわからない
この状態は、とても不安になります。
でもこれは、何もなくなったのではありません。
古い動力が止まり、新しい感覚に切り替わる途中なのです。
ここで多くの人がやってしまうのが、
「元に戻ろう」とすることです。
もっと頑張ろうとする。
無理にモチベーションを上げようとする。
情報を探し続ける。
そうすると、違和感はいったん消えます。
でもそれは、潜在意識が整ったからではなく、
また慣れた苦しさに戻っただけです。
潜在意識が変わるとき、最初に現れるのは「安心」ではありません。
最初に現れるのは、
空白
余白
わからなさ
です。
これまで「不安」や「焦り」で埋まっていた場所が、急に静かになるからです。
この静けさを、脳は「違和感」として認識します。
でも、この空白をそのままにしておくと、少しずつ変化が起きます。
無理をしなくても動けるようになる。
選択に迷わなくなる。
現実が自然に進み始める。
この段階に入ると、
「何もしていないのに、なぜか流れが良い」
と感じるようになります。
今もし、理由のわからないモヤモヤやズレを感じているなら、
それは壊れているサインではありません。
書き換えが進んでいる途中の感覚です。
答えを出そうとしなくて大丈夫です。
評価もしなくていい。
ただ、その違和感を否定せずに、しばらく一緒にいればいい。
人生は、音を立てずに組み替わり始めています。
潜在意識が変わり始めたときに起きる違和感は、決して特別な人だけのものではありません。
むしろ、真面目に自分と向き合ってきた人ほど、この感覚を強く体験します。
なぜなら、これまでの人生で使ってきた「生き方のクセ」が、ようやく役目を終え始めるからです。
多くの人は、
不安があるから動く
焦りがあるから頑張る
評価されたいから無理をする
という形で人生を進めてきました。
これは一見、前向きに見えます。
でも実際には、「不足」や「恐れ」を燃料にした動き方です。
潜在意識が整い始めると、この燃料が使えなくなります。
だから突然、今までのように走れなくなります。
このとき人は、
「やる気がなくなった」
「怠けている」
「ダメになった」
と自分を責めがちです。
でも実際には、無理なエンジンが止まっただけです。
潜在意識が変わるプロセスでは、
「何をすればいいかわからない期間」
が必ずと言っていいほど訪れます。
この期間は、とても落ち着きません。
何かしなきゃいけない気がする。
でも、何をしてもしっくりこない。
情報を見ても、前ほど響かない。
これは、次の段階に入る前の「調整期間」です。
古い価値観が外れ、新しい感覚がまだ定着していないため、心が宙に浮いたような状態になります。
このときに大切なのは、
無理に意味づけをしないことです。
「これは良い兆候だ」
「これは悪い兆候だ」
どちらにも決めなくていい。
ただ、
「今はそういう時期なんだな」
と受け取るだけで十分です。
違和感の正体をさらに深く見ると、
それは「本音が表に出始めたサイン」でもあります。
今まで抑えてきた感覚。
見ないふりをしてきた気持ち。
本当は嫌だったこと。
潜在意識が変わり始めると、これらが浮かび上がります。
だから、
人間関係が合わなくなる
仕事への違和感が強まる
生き方そのものに疑問が出てくる
こうした変化が起きやすくなります。
これは壊れているのではなく、
ズレていたものが正確に見えるようになっただけです。
この段階で一番やってはいけないのは、
「前の自分に戻ろうとすること」です。
もっと頑張らなきゃ
もっとポジティブにならなきゃ
もっと引き寄せなきゃ
そうやって無理に元のモードに戻ると、一時的に安心します。
でもそれは、
潜在意識が整ったからではなく、
慣れた苦しさに戻っただけです。
違和感は消えますが、同時に本当の変化も止まります。
潜在意識が変わるときに必要なのは、努力ではありません。
必要なのは、「余白を許すこと」です。
何もしない時間。
答えが出ない時間。
モヤモヤしたままの時間。
これらは、今までの人生では「ムダ」だと教えられてきました。
でも実は、この余白の中でしか、新しい感覚は育ちません。
焦って埋めようとすると、何も生まれません。
空けておくことで、自然と次の流れが入ってきます。
違和感を感じている時期に、無理に行動しなくて大丈夫です。
無理に決断しなくてもいい。
無理に答えを出さなくていい。
ただ、自分の感覚を否定しないこと。
「こんな自分はダメだ」と切り捨てないこと。
それだけで、潜在意識はちゃんと次の準備を進めています。
多くの人は、人生が変わる瞬間を
「やる気に満ちている状態」
「ワクワクが止まらない状態」
だと思っています。
でも実際は違います。
人生が静かに切り替わるとき、人はむしろ
落ち着いていて
淡々としていて
少し物足りない
そんな状態になります。
この静けさこそが、潜在意識が整ったサインです。
もし今、
・頑張る気が起きない
・前ほど焦らなくなった
・でも、はっきりした安心もない
そんな状態にいるなら、それは間違いではありません。
人生が、次のフェーズに入ろうとしている途中です。
違和感は、敵ではありません。
それは、変化の入り口に立っている証拠です。
焦らず、比べず、元に戻ろうとせず、
その感覚と一緒に過ごしてみてください。
現実は、あなたが思っているよりもずっと静かに、
でも確実に、組み替わり始めています。

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